ここで紹介させていただきますのは,もう20余年前,大学の頃,ひとり軽音楽部の部室で,多重録音で作ったオリジナル曲です。作詞・作曲・編曲・演奏・録音・企画・製作を私「大槻剛巳」が担当しております。全部,自分でやってますし,おまけに,おそろしいことに Vocal まで,私自身でやっております(なんせ,男性サイドの歌詞ばかりなもので・・)。ということで,所々どころかすべてのトラックがお聴き苦しい箇所ばかりでございますが,その辺はご容赦してください。



KYFC 0005
TIDAL WAVE


[1]
FLY OVER THE OCEAN    (QT) (wmp) (MP3)

South Wind 追い越して Southern Cross 目指して進め
つばの広い 麻の帽子
珊瑚細工 ブレスレット
Ah-, You And I Can Fly Over The Ocean

Singapore 立ち寄れば Trade Wind 心が揺れる
大きな羽根 扇風機に
歴史たちが 踊るリズム
Ah-, You And I Can Fly Over The Ocean

Oh, 南回帰線を 弾けば飛び出す 光のメロディー
Oh, 君の熱い肌に 星空まとわせ ブライダルドレスさ
Now, We Feel The Marverous Love


Heavy Squall 逃げ出して Down Town カクテルまわせ
黒い肌の 少女たちが
光る視線 絡ませてる
Ah-, You And I Can Fly Over The Ocean

Blue Wave つき抜けて Fine Trip 緑の Island
紅い花を 髪に飾れ
誓い合った 愛のために
Ah-, You And I Can Fly Over The Ocean

Oh, 南回帰線を 弾けば飛び出す 光のメロディー
Oh, 君の熱い肌に 星空まとわせ ブライダルドレスさ
Now, We Feel The Marverous Love



[2]
AIRPORT    (QT) (wmp) (MP3)

管制塔の 回るライトが 朝靄を おお 突き抜けて
あなたが消えた 空を照らした
空港ホテル 白すぎる壁 よみがえる おお 面影に
一人迎えた 朝が冷たい

氷の島を 見降ろして 古い都へ 翔ぶ女は
しゃれたスーツに 身を包み
愛の名残り ひとつ残せず
何を見つけに行くのか

飛び立つ前の 時の早さが 積み残す おお サヨナラを
もてあます今 止まった時間


見覚えのある こんな夜明けに 抱く肩 おお 寄せる肌
あなたにすれば 気まぐれな朝
冷たい風が 窓を震わせ 今更に おお 思い出す
くちびる触れた あたたかい胸

白夜の国を 見降ろして 霧の都へ 翔ぶ女は
靴音だけを 響かせて
愛の名残り ひとつ残せず
何を見つけに行くのか

異国の街の アドレスさえも 告げぬまま おお 去った女
信じていたい 愛のメモリー


氷の島を 見降ろして 古い都へ 翔ぶ女は
靴音だけを 響かせて
愛の名残り ひとつ残せず
何を見つけに行くのか



[3] 
CITY ZONE  (QT) (wmp) (MP3)

国道には 車の波 東へ西へと 揺れる影
シグナルさへ モノクローム 光を遮る 鳥の群
日付を 確かめるように 昨日を 思い出してみる
そうさ これは いつもの Twilight
どこか 疲れた 弛んだ City Zone

停車場には 溢れる人 漂うタバコに 痛む胸
クラクションが 遠く響き 何かが心を 急き立てる
いつから 記憶の中まで 澱んだ 雲が拡がって
そうさ ここは 明日の Twilight
何か 緩んだ うつむく City Zone

変わりもしない 風景に 息をひそめる
人生の 一つ一つを 噛みしめながら
それでも 誰もが 伏せてた 視線を いつか 空に 向けている

ユニフォームに 重いカバン 過ぎ去る自転車 長い影
振り返った スクランブル 落とした若さが 蹲る
優しく 吹き抜ける風に 一瞬 心をまかせて
そうさ そして いつかは Twilight
きっと 光に 溶け込む City Zone

変わりもしない 風景に 息をひそめる
人生の 一つ一つを 噛みしめながら
それでも 誰もが 伏せてた 視線を いつか 空に 向けている



[4] 
3度目の冬  (QT) (wmp) (MP3)

                     (一部で音が飛んでおります。御諒承ください。)

そして 3度目の冬
街を斜めに 風が区切って
裸の 街路樹は いつもと 同じように
少し 震える 足元に 口笛で唄う

それは 想い出の中
振り向く肩に しがみ付いてた
化石の 幻は 光に 溶けていった
今は 優しい 冬の陽に 輝く蒼空

若さを 信じるよりも 心を いたわりあえば
日々の重さと 時の早さを いつか 抱きしめて 愛をつかめるさ
あなたへの愛を


そして 3度目の冬
白いコートの 影を引きずる
あの日の すれ違い いつまた 繰り返さず
そっと 名前を ささやけば 高鳴るこの胸

それは 朝まだ早い
霧の彼方に 昇る太陽
彩る 横顔は 季節を いくつ巡り
今は 清しい ほほえみに 確かめる愛よ

若さを 信じるよりも 心を いたわりあえば
日々の重さと 時の早さを いつか 抱きしめて 愛をつかめるさ

あなたへの愛を



[5] 
CANCEL   (QT) (wmp) (MP3)

外は雨 突然の 雷鳴を 引き連れ
窓を打つ音に 気障りな音に
彼女は いっそう 声を高めた
そうさ GOOD-BYE

旅先の ホテルなら 見下ろせば 見知らぬ
街が震えてる 打ちのめされてる
彼女の 怒りが 弾けるように
そうさ GOOD-BYE

見つめなおすために 始めた この旅は
まだ2晩 泊まっただけ まだ1度も 愛してない
この雨の せいにして
ボクは ホテルを キャンセル
彼女は ボクを キャンセル


うず高く 吸殻が よく似合う 別離に
悪い事ばかり 並べる騒ぎで
彼女の 気持ちが ふっ切れるなら
そうさ GOOD-BYE

外は雨 突然に 風景を 豹変
こんなメモリーで 最后になるなら
彼女は 少しも 悔やまないだろう
そうさ GOOD-BYE

見つめなおすために 始めた この旅は
まだ2晩 泊まっただけ まだ1度も 愛してない
この雨の せいにして
ボクは ホテルを キャンセル
彼女は ボクを キャンセル



[6] 
MRS. MELANCHOLY   (QT) (wmp) (MP3)

ハイヒールを 鳴らして 深夜のマンション あなたが駆ける
エレベーター 目指して 短い廊下を 斜めに駆ける

震える背中に 射す Moonlight 小さなドラマを 凍らせる
崩れ落ちる 心が 乱れた呼吸に 惑って駆ける

I can say, still I love you
想いを 溶かし込んだ リキュール かざしながら
You can,Back, for my loneliness
あなたが 失くしかけた 燃える 朝を 取り戻すため

サヨナラ Mrs. Melancholy
本気になれば 別離るプロミス
Mrs. Melancholy


暗い地下の ガレージ 車を捜して あなたが駆ける
小さなキー 握った 汗ばむ指先 リングが落ちる

飛び出す Wagen 追う Moonlight 最后のドラマの 幕を引く
テールランプ 小さく 遠のくガラスに 都会が映る

I can say, still I love you
タバコを 揉み消したら ひとりで 街へ出よう
You can, Back, for my loneliness
あなたに 教えられた 燃える 朝を 忘れ去るため

サヨナラ Mrs. Melancholy
本気になれば 別離るプロミス
Mrs. Melancholy



[7] 
麻里絵   (QT) (wmp) (MP3)

水色の 波止場で 寒い肩 震わせ
少女は 待ち続けてた 夕陽に 溶け込む時を
Twilight Harbour, Dark Wave

あの頃は 麻里絵と 呼ばれてた あいつさ
うつむく 視線がいつか はなやぐ 街を貫く
Midnight Harbour, Lazy Wave

今夜も 冷たい背中で 男が 流れてくる
少女は 肌を 傾けて 涙を ひとつ 彼に 与えた

倖せと Misery 抱いていた あいつは
小さな オカリナ吹いて 波止場に 風を呼んでた
Good-night Harbour, 麻里絵


折れそうな 指先 髪をとく しぐさに
失くした 過去の歌を 誰もが くちずさんでた
Twilight Harbour, Dark Wave

俺だって 幾度か 人生を 凍らせ
麻里絵の 瞳の中で 溺れる 夢に酔ってた
Midnight Harbour, Lazy Wave

今夜も 冷たい背中で 男が 流れてくる
少女は 肌を 傾けて 涙を ひとつ 彼に 与えた

倖せと Misery 抱いていた あいつは
南の 潮に流され いつしか 姿も見ない
Good-night Harbour, 麻里絵



[8] 
砂丘にて  (QT) (wmp) (MP3)

歴史が 瞳閉じて ただ風を 聞いている
渇いた 砂が流れる 未来へ そして過去へと
光は 白い波に はじけとぶ イリュージョン
素足に あたる飛沫が あなたを シュールに変える

帆をたたんだ ヨットが 海の 静けさに 漂う
もう あなたは 心を 砂の 一粒に 変えていた

季節を 追い越して 訪れた 砂丘にて


彼方の 水平線 海鳥が 弧を描く
予感が 風を横切り 言葉を 失くしかけてる
砂丘は ただ黙って 風紋を 残すだけ
あなたは 耳傾ける 光と 風の対話に

見え隠れの ブイさえ 海の 伝説に 漂う
もう あなたは 身体を 時の 潮流に まかせてた

季節を 追い越して 訪れた 砂丘にて


帆をたたんだ ヨットが 海の 静けさに 漂う
もう あなたは 心を 砂の 一粒に 変えていた

季節を 追い越して 訪れた 砂丘にて



Words, Music, Arrangements, Vocal, Instruments [Ds., El-Ba., El-Guit., Perc., Fender Rhodes Piano, YAMAHA CP-70, Roland Organ/Strings, YAMAHA Polyphonic CYnth., Roland MOnophonic Synth.], Recording, & Produce by TAKEMI OTSUKI
Jul 29 - Aug 11, 1980 at Room 429, Kawasaki Medical School, 577 Matsushima, Kurashiki, Okayama 701-0192, Japan